コラム
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汚水枡の交換、必要?放置すると危ない理由とは

こんにちは、住まいのメンテナンスを考える皆さまへ。
今回は、意外と見落とされがちな「汚水枡(おすいます)」の交換についてお話しします。
「汚水枡って何?」「交換する必要あるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
ですが、放っておくと排水トラブルや悪臭、場合によっては建物のダメージにつながることも…。
この記事では、そんな汚水枡の役割から交換が必要になる理由まで、わかりやすくご紹介します。
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汚水枡ってなに?
汚水枡とは、家の中の排水(トイレ、キッチン、洗面所など)をまとめて外の下水へ流す前に一時的に集める装置です。地面に埋め込まれていて、丸いフタや四角いフタで隠れているので、あまり目立ちません。
主な役割は3つ
• 排水の合流や方向転換
• 異物やゴミの沈殿(詰まり予防)
• 点検や清掃のアクセス口
このように、日々の生活を支える大事なインフラなんです。
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でも、どうして交換が必要なの?
汚水枡も長年使っていると、少しずつ劣化してきます。特に古い家に多いコンクリート製の汚水枡は、耐用年数を過ぎるとトラブルの元に。
よくある劣化トラブル
• ヒビや割れによる水漏れ
• 地盤沈下による枡のズレ
• 配管との接続部のゆるみ
• 異臭や害虫の発生
このような状態を放置すると、排水が逆流したり、地面が陥没したりすることもあります。小さな劣化が、大きなトラブルを呼ぶ前に対処が必要です。
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塩ビ製への交換が主流です!
最近では、塩化ビニール製の汚水枡(塩ビ枡)への交換が一般的です。
塩ビ枡のメリット
• 軽くて施工がしやすい
• 内面が滑らかで汚れが付きにくい
• 耐薬品性・耐久性に優れている
• 詰まりにくく清掃しやすい
さらにコンクリートよりも腐食しにくいため、長持ちしやすく、リフォーム時の選択肢としても人気です。
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交換タイミングの目安は?
築年数の目安としては15〜30年。でも以下のような兆候があれば、年数に関係なく早めの点検・交換をおすすめします。
チェックポイント
• 枡の周囲の地面がへこんでいる
• 排水口から悪臭がする
• 流れが悪い・ゴボゴボ音がする
• フタのまわりに水がたまる
• 枡の中にヒビや割れがある
ひとつでも当てはまるなら、すでに劣化が進行している可能性があります。
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まとめ:小さな箱が大きな安心を守っている
汚水枡は、普段あまり気にしない場所かもしれません。でも、そこが劣化していると快適な生活が損なわれるだけでなく、家そのものにも悪影響が出ることも。
定期的な点検と、必要に応じた交換が大切です。もし「うちもそろそろかな?」と感じたら、一度プロに相談してみてくださいね。