コラム
COLUMN
床下工事をする目安と業者選びのコツ

—見えない部分こそ家の寿命を左右する—
家の床下は、日常生活では目にする機会が少ないため、つい見過ごされがちな部分です。しかし、実は「床下こそ住宅の健康状態を大きく左右する」と言っても過言ではありません。湿気やシロアリ、カビ、配管の劣化など、放置すれば深刻なダメージを引き起こす問題が潜んでいます。
この記事では、床下工事が必要になるタイミング(目安)と、信頼できる業者を選ぶためのポイントを詳しく解説します。
⸻
■なぜ床下工事が重要なのか?
床下は、住宅の構造材(基礎・土台・大引きなど)や配管、断熱材が集まる場所です。ここが健全な状態でなければ、家全体に影響を及ぼします。
たとえば…
• 湿気がこもることでカビの繁殖や構造材の腐食が進行
• シロアリ被害により土台が崩れ、床が傾くことも
• 配管の老朽化で漏水や悪臭の原因になることも
これらは放置すれば大規模なリフォームや建て替えに発展するリスクがあるため、早期発見・早期対処が肝心です。
⸻
床下工事を検討すべきタイミング・目安
「いつ床下を点検すればよいか分からない」と感じる方も多いかと思います。以下に主な目安をまとめました。
- 築10年以上が経過している
住宅の性能は年数とともに低下していきます。特に築10年を超えると、配管や断熱材の劣化、湿気の蓄積などが起こりやすくなります。築10年〜15年を目安に、一度は点検を依頼するのが理想です。
- 床がフカフカする・軋む
歩いたときに床が沈むような感覚がある、軋む音がする、という症状は、床下の木材の腐食やシロアリ被害が疑われます。
- 室内がカビ臭い・湿気が多い
特に1階部分がジメジメしている、カビのニオイがするなどは、床下の通気不良や断熱不足、漏水が原因かもしれません。
- 水道代が急に上がった
床下の配管から水漏れしている可能性があります。目視できないため気付きにくいですが、床下の漏水は放置厳禁です。
- 外壁や基礎にひび割れがある
基礎のひび割れや、床下の沈下が発生していると、家全体の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。床下の地盤や構造補強が必要になるケースも。
⸻
床下工事の主な内容と費用の目安
床下工事にはさまざまな種類があります。以下に代表的な工事内容と、費用の目安を紹介します。
工事内容 概要 費用目安(税込)
- 床下点検 床下の状態を目視または内視鏡でチェック 無料〜2万円
- シロアリ防除 防蟻処理・駆除 10万〜25万円(建坪20坪程度)
- 床下調湿材の敷設 湿気対策として調湿材を設置 10万〜50万円
- 床下断熱材の補修・追加 冷気対策、結露防止 30万〜70万円
- 配管の補修・交換 老朽化した配管の更新 5万〜30万円
- 換気扇の設置 通気改善のための強制換気 15万〜30万円
※価格は地域・建物の広さ・状態により変動します。
⸻
業者選びのコツ|信頼できるパートナーの見分け方
床下工事は「見えない部分を任せる」工事だからこそ、業者選びが最重要です。以下のポイントに注意しましょう。
- 床下の状態を写真や動画で見せてくれるか
信頼できる業者は、調査の際に床下の写真や映像を撮影して報告してくれます。言葉だけでなく「目で見て分かる説明」があるかがポイント。
- 相見積もりをとる
複数業者から見積もりを取りましょう。極端に安い業者や、逆に高すぎる業者は注意が必要です。工事内容が具体的に書かれているかもチェックしましょう。
- 施工実績が豊富か
地域密着で多数の実績がある業者は安心です。施工事例や口コミ、地域での評判なども確認しましょう。
- しつこい営業をしないか
「今すぐやらないと危ない!」などと不安を煽って契約を迫る業者は避けましょう。冷静に検討する時間を与えてくれるかどうかも大切な判断材料です。
- 保証制度があるか
シロアリ防除や構造補強工事などには保証制度(5年〜10年)がある場合も。工事後のアフターサポートも含めて信頼できるかを見極めましょう。
⸻
まとめ|床下を見直せば、家が長持ちする
床下は、普段目に見えないからこそ、点検やメンテナンスを怠りやすい場所です。しかしその影響は家全体の耐久性や快適性に直結します。
• 築10年を過ぎたら定期点検
• 湿気や床のたわみ、カビ臭などがあればすぐチェック
• 工事の必要があれば、写真付き報告や保証がある信頼できる業者に依頼する
これらを心がけることで、大切な住まいを長持ちさせることができるでしょう。
⸻
株式会社ハスラーでは、横浜市を中心に地域密着型で床下調査・補修工事を行っております。初回点検無料、写真付き報告書もご提出可能です。
住まいの健康診断、お気軽にご相談ください。